市場は
品質のあまり変わらない商品が並び情報が溢れる市場、多くの選択権を持つようになった消費者に対し、企業は商品
やサービスだけで既存の市場や顧客を維持していくのは困難になっています。
企業は
従来型の商品の開発、デザイン、価格ばかりに重点を置くことから、消費者に重点を置くことへと企業の意識の移行が
行なわれています。企業は顧客をパートナーとみなし、より強い結びつきや関係を構築したいと考えています。
消費者は
商品を手に入れたときの「モノ」による満足度以上に、感情面でも満たされたいという要求があり、イマジネーションが
膨らむ場所でのワクワクする楽しい買い物体験を求めています。
テーブルコーディネーターは
このような市場の中で、テーブルコーディネーターの仕事は多岐に渡ります。
顧客とのつながり強化を求める企業と、よりワクワクするような楽ししさを求める消費者との懸け橋となるようなイベント・セミナー・商品展示などの企画やコーディネートが仕事となります。
人々の消費要求から、「生活」を切り離すことは出来ません。活躍の場は沢山あります。
テーブルコーディネーターは「生活」の中の食空間を色々な知識やテクニックを駆使し、現在のライフスタイルに合う提案をし表現することが大きな仕事の一つです。
テーブルコーディネートの範囲は
【テーブルトップ】という限定された範囲にとどまらず、テーブルを取り囲む【空間】・【時間】すべてに及ぶ。
テーブルコーディネーターに必要な知識
- テーブルに並べられる物の知識 (テーブルウエア・食卓史・フラワーなど)
- 色彩(カラー分類・コーディネート・色彩心理学など)
- インテリア(ファブリック・ライティング・ファニチャー・インテリア史など)
- イメージ分類(日本カラーデザイン研究所の8または13分類法)
- 年中行事(海外・日本の文化史)
- 建築(建築史・様式・光や風の環境学など)
- 食文化(食材・調理法・セッティング・歴史など)
- パーティー・マナー
- その他さまざまな知識
テーブルコーディネーターの仕事領域図
プロデューサーとしての役割
食空間づくりや商品づくりに関わる人(産地・メーカー)や企業(流通業業者・ホテル・レストラン)、消費者とおの橋渡し的な役割をプロデュースします。
※参考文献 「テーブルコーディネーターの仕事」/丸山洋子 千葉真弓 浜裕子 (共立速記印刷株式会社)